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エピのレスポをリフィニッシュ
以前購入したEpiphoneのLes Paul Special II。なんと新品超特価で9800円という信じられない値段だけど、これが廉価ギターとは思えない出来の良さでお気に入りの1本。そして今回、更なる高みを目指し、思い切ってセルフリフィニッシュを施すことを決意。


まずは電装系を外してネックとボディまで分解。驚いた事にこの価格にも関わらずキャビティ内に導電塗料が塗られ、きちんとアースまで落としている。そして難所のサンディングは電動サンダーで60番を使うもポリ塗装の壁に悪戦苦闘…。途中アイロン戦法も試すが上手くいかず、結局地道にサンダーで削る。素地まで届いたら400~1000番のペーパーで下地調整。普通のエレキならばこの後シーラーとニトロセルロースラッカーで仕上げるところを、巷の塗装オカルトに色々思うところもあり今回はセラックのみで仕上げることに。


セラックとはカイガラムシが分泌する虫体被覆物を精製して得られる樹脂を使った天然成分由来の塗料。ラッカーやポリと違って大変な手間とコストがかかるため一般的な量産品エレキなどではまず使われないけど、超高級クラシックギターやバイオリンでは普通に使われている伝統的な塗料。何を隠そうあのストラディバリウスも配合率は秘密なれどこのセラックによる塗装がなされているのだ。


下地を整えた後にひたすらセラックをタンポで塗り込むこと約10回。良い感じの琥珀色になってきたところで終了。クラシックギターでは数百回は塗るそうだけど、今回のコンセプト的に必要最低限の塗装で充分なのでこれで良し。あとは1500番のペーパーで軽く表面を整え、最後にコンパウンドで磨いて本体部分は終了。


残るハードウェアと電装系はストックの中からよさ気なパーツを選んで搭載。デフォルトのペグは精度が甘かったのでGOTOHのマグナムロック式ペグに変更。その他諸々の使用パーツは以下。ハムバッカーなのに250kΩのポットを使っている点は単に個人的な音の好みから。その後サウンドチェックも兼ねて簡単な1分弱の音源を録音してみたので、もしご興味のある方は聴いてみてください。

■Sound Demo (with Jamey's minus 1)


Base:Epiphone Les Paul Special II
Tuner:GOTOH SD90-MG
PU:Lindy Fralin 59STD (Neck)、Seymour Duncan SH-4JB (Bridge)
POT:Alpha 250kΩ(Volume & Tone)
Capacitor:Mallory 150's 0.022uF
Jack:Switch Craft
Circuit:Belden 8502

2011,09,29 | Dialy | comments (0) 応援する


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